1.基礎 ログハウスにはちょっと高めの独立基礎(+地中梁)が似合います。しかし、毎日住む家として考えると、床下が吹きさらしになるのは断熱上おもしろくありません。 通気口のない布基礎+ベタ基礎として、床下に密室空間をつくり、空気取り入れ口からいったん床下を経由して室内に空気を取り入れるようにしました。年間を通じて気温の変化の少ない床下を経由させることにより、外気温と室内の温度差をすこしでも解消しようという考えです。 床下にはダクト用換気扇を設置し、常に空気を流せる構造にして、冬季はFFストーブ+ダクト用換気扇による床下暖房ができるようにしました。 | 
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床下暖房の吹き出し口です。ぼわ~と暖かい空気が出てきます。 | 
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2.玄関ポーチ 床下空間を設けた構造上、現地盤と玄関床面との高低差が階段3段分になってしまいました。ポーチの図面を書いた段階では大きすぎて躊躇していましたが、どうしても煉瓦で作りたかったので思い切って手作りしました。 内部の漆喰壁を塗ってもらった左官さんから「こんな手間がかかることをようやった。」と誉めて頂きました。 制作途中の様子はこちら。 | 
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3.構造 ピーセン・ピース。柱と柱の間にログの壁を積む工法です。フル・ログにすると防火上の問題をクリアするために境界線から3.5メートルもバックさせなくてはなりません。 また、フル・ログのごつごつ感は魅力ですが、ごつごつ感が魅力になるような大径のログを使うと無駄なスペースが多くできてしまいます。こんな理由からあっさりピーセン・ピースに決まってしまいました。 ピーセン・ピースは構造的には在来工法なので、筋交いが必要です。ログ壁には筋交いは入れられないので在来工法の壁が何ヶ所かできました。 | 
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| 4.材料 輸入ログ材の表面のケバケバ感は毎日住む家としては我慢できそうになかったので、地元岡山(勝山)の杉を使うことにしました。 積み木の家のような素朴な感じをねらって、柱・梁・母屋・合掌等主要な構造材はすべて同じ断面(24cm角)としました。 24cm角の杉の梁を載せるところです。 | 
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24cm角の7m材を使った巨大なトラスです。ビッグ・フットのログハウスではあまりに大きくなるためか、束立てを採用していますが、やはりログハウスにはトラスが似合います。 | 
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フィラー・ログは18cmの太鼓挽きにした杉丸太を縦長に使い、グルーブを加工しました。 太鼓挽きにすることにより、家財道具の収まりは格段によくなります。 やまん衆さんの作業場で5m材の巨大な壁をスクライブしているところです。 | 
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土台は24cm×15cmの桧です。朝早かったので霜が降りています。コーナーは複雑な留めになっています。 ビルダーさんの腕の見せ所です。 | 
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| 5.深い軒 大断面材を使ったので、構造的には十分余裕があります。大きくオーバーハングさせて深く軒を出すことにしました。 岡山県の緯度(北緯34度)と地軸の傾き(23.5度)から断面図上で軒の深さを1.5mに決めました。計算通り、春分の日から秋分の日までの間、掃き出し窓から直射日光は全く入りません。 家のまわりが日陰になっていると外からの風も涼しいように感じます。また、雨の日でも平気で窓を開けることができます。梅雨の頃も思ったよりずっと快適に過ごせました。 | 
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桁行方向には2m出しました。普通の雨なら慌てて洗濯物を取り込みに走ることもありません。 | 
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6.デザイン シンプルですっきりしたデザインを目指しました。凸凹がなくほぼ正方形(9.0m×9.6m)のシンメトリックな平面形状は施工のしやすさや強度の面でもメリットがあると思います。 ログハウスの妻壁は白色が圧倒的に多いですが、思い切ってピンク色を使いました。このピンク色のおかげでずいぶん女性的で柔らかい印象になりました。 | 
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7.断熱材 ログハウスは構造上、どうしてもロフトに熱が溜まります。断熱ラインをきっちり設定して、十分に厚みのある高性能の断熱材を使うことでロフトの熱問題を解決しようとしました。屋根は母屋~母屋間に10cm厚のポリスチレン板を入れ、垂木~垂木間は空気が流れる構造にしました。 また在来工法の壁は一般家屋の倍以上ある壁厚を利用して5cmのポリスチレン(内断熱)+3cmのポリスチレン(外断熱)としました。 断熱材の効果は顕著で、真夏の施工中も家の中はひんやりしており、大工さんも驚くほどでした。 | 
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| 8.天窓 天窓はロフトには必需品です。光も風もたっぷり取り入れられます。右は子供部屋。北向きの部屋ですが明るさは十分です。 | 
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9.吹き抜け 空気の流れを感じられるようにしたかったので、ダイニングの上部を吹き抜けにしました。右のフリー・スペースは、手摺りのかわりに半割りにした杉丸太のベンチを付けました。 |  |
| フリー・スペースからダイニングを見おろしたところです。明るさと開放感が魅力です。 | 
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| 10.和室 和室があれば多目的部屋として使い道が多いと考え、床のない簡素な和室を設けました。 | 
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畳、漆喰+ベンガラの壁、芭蕉布の襖、杉の格天井と自然素材にあふれる部屋になりました。やはり日本人は畳の上が落ち着きます。 | 
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| 11.設備 ログの雑誌ではオリジナルの木のキッチンや石積みの風呂などをよく見かけますが、毎日暮らす家のキッチン・風呂・トイレは掃除が楽なのが一番と割り切りました。 トイレは自然石の床で左右の壁はクロス貼りです。キッチン、風呂は普通のシステム・キッチン、システム・バスを入れました。 | 
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| 12.壁と天井 なぜかログハウスの壁と天井は板張りと決まっているようですが、思い切ってクロス貼り(和紙等自然素材によるもの)を多用しました。 玄関ホールに樹齢300年以上のタモのカウンターをつけました。 | 
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ロフト、和室の壁は漆喰にベンガラをまぜて塗りました。 左官さんがなかなか見つからなくて苦労しましたが、やっと見つけた筋金入りの年輩の左官さんがすばらしい仕事をしてくれました。 | 
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13.太陽光発電 省エネ・システムは初めOMソーラーを考えていましたが、 ①熱が必要な冬は熱が足らず、不必要な夏には余るという、基本的に不合理なシステムである。 ②機械部分の設置スペースがかなり必要である。 というデメリットが分かってきて、太陽光発電に鞍替えしました。 ほぼ真南に向いた大屋根で勾配がきつい(八寸勾配)ので、太陽高度の低い冬でも光があたりやすく、おまけに「晴れの国岡山」は日本で一番晴れの日が多いと言われています。後から考えてみれば太陽光発電のために設計したような好条件が揃っていました。発電を初めてから三年以上になりますが、7kw/hのパネルで月平均13,000円分を発電しています。 設置にあたっては岡山の業者(株)フクデンさんが、とても親切に対応して下さいました。 2009年11月より売電の単価が上がり、月平均24,000円になりました。これならモトがとれそうです。 | 
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| 14.ウッド・デッキ ウッド・デッキは腐るのがいやなので付けないことにしていましたが、友人から「材料を選び、しっかり塗装してやればそうでもない」という情報を得たので作ることにしました。作り方はこちら。 | 
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15.外構 草むしりが苦手(きらい)なので煉瓦を敷き詰めました。 これもかなりの面積になるので躊躇していましたが、勢いでやってしまいました。煉瓦約1500本を使いました。 当たり前ですが、目地にしか草が生えてこないので非常に楽です。煉瓦敷きは、子供の頃の積み木遊びのようでやり始めると楽しくて途中でやめられません。 | 
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2階のベランダから見おろしたところです。車の乗る箇所(グレー)のみ煉瓦の下をモルタルで固定し、その他の箇所は砂を均した上に並べています。 | 
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